青森県で最大震度5強を観測した地震をきっかけに、SNSでは「人工地震ではないか?」という声が急増し、大きな話題となっています。
中には特定の探査船が原因とする投稿や、「地震を予言していた」と主張するアカウントも現れ、不安を感じた人も多いのではないでしょうか。
では実際のところ、人工的に地震を起こすことは可能なのでしょうか?
この記事では、「人工地震は可能か?」という疑問を軸に、デマが広がった理由とその真相をわかりやすく解説します。
人工地震は本当に可能なのか?
結論から言うと、現在の科学技術では人工的に大規模な地震を起こすことは不可能とされています。
京都大学名誉教授の鎌田浩毅氏も、次のように説明しています。
人間が起こせるエネルギーの規模と、自然界が起こすエネルギーの規模とでは桁が違い、1000万倍から1億倍ほどの差がある
自然の地震は、プレートの動きによって蓄積された膨大なエネルギーが一気に解放されることで発生します。
この規模は人間が扱えるエネルギーをはるかに超えており、人工的に再現することは現実的ではありません。
また、地震を止めたり、特定の場所で発生させたりすることもできないとされています。
探査船「ちきゅう」が原因という説はデマ
今回の地震では、海洋研究開発機構の探査船「ちきゅう」が原因ではないかという投稿も拡散されました。
しかしこれについても、
掘削活動が地球規模の動きに影響を与えることはない
と関係機関が明確に否定しています。
つまり、「人間の活動によって地震が引き起こされた」という説には科学的根拠がありません。
地震の予知はできるのか?
SNSでは「地震を事前に予測していた」という投稿も見られました。
しかしこの点についても、専門家は明確に否定しています。
鎌田浩毅氏は、
地震の日時や場所を特定して予測することはできない
と述べています。
気象庁も同様に、現在の科学では短期的かつ具体的な地震予知は不可能としています。
なぜ人工地震デマは広がるのか?

ではなぜ、このような情報が広がってしまうのでしょうか。
主な理由は以下の通りです。
① 不安による「原因探し」
災害が起きると、人は「なぜ起きたのか」を知りたくなります。
その結果、シンプルでわかりやすい説明に引き寄せられやすくなります。
② SNSの拡散力
今回、「人工地震」に関する投稿は6000件以上確認されました。
一方で、デマを指摘する投稿は約2割程度にとどまっており、誤情報のほうが広がりやすい構造になっています。
③ “予言系アカウント”の存在
Threadsなどでは、
「震度5以上が来る」と事前に投稿
といったアカウントも話題になりました。
しかしこうした投稿は、根拠のない情報である可能性が高いとされています。
AIによるフェイク動画にも注意
今回の地震では、TikTokなどで
倒壊した建物
避難する人々
といった映像も拡散されました。
これらは生成AIによって作られた可能性があり、実際の映像と誤解されるケースも増えています。
SNSの声(ネットの反応)
SNSではさまざまな意見が見られました。
「人工地震って本気で信じてる人いて怖い」
「デマが広がるの早すぎる…」
「まず公式情報見たほうがいいよね」
冷静に情報を見極めるべきという声も多く見られています。
正しい情報はどこで確認すべき?
専門家は以下のように呼びかけています。
SNSの情報をすぐに信じない
必要に応じて距離を置く
公的機関の情報を確認する
特に信頼できる情報源としては、
気象庁
自治体の防災サイト
などが挙げられます。
まとめ
「人工地震は可能なのか?」という疑問については、
現在の科学では不可能
専門家も明確に否定
というのが結論です。
災害時には不安からデマが広がりやすくなりますが、重要なのは冷静に情報を見極めることです。
SNSに振り回されず、信頼できる情報をもとに行動することが求められています。

