近年、「京都離れ」という言葉を耳にする機会が増えています。
かつては修学旅行や国内旅行の定番だった京都ですが、近年は日本人観光客の減少が話題となっています。
SNSでは「ホテル代が高すぎる」「混雑がひどくて楽しめない」「昔の京都らしさがなくなった」といった声も少なくありません。
では、日本人の京都離れはなぜ起きているのでしょうか。
今回は、京都観光を取り巻く現状や日本人観光客が減少している理由についてわかりやすく解説します。
京都離れは本当に起きている?
京都市観光協会のデータによると、2025年の京都市内主要ホテルにおける日本人宿泊数は前年比10%減の約355万人となりました。
コロナ禍後の旅行需要回復で増加した2022年の約534万人をピークに、ここ数年は減少傾向が続いています。
一方で外国人観光客は増加しており、京都市内の総宿泊者数はむしろ増加しています。
つまり、京都そのものの人気が落ちているわけではなく、「日本人観光客だけが減っている」という状況なのです。
京都離れの理由① 宿泊費の高騰
京都離れの大きな理由として挙げられるのが宿泊費の上昇です。
京都市内主要ホテルの平均客室単価は2025年に2万1000円を超え、コロナ禍前の水準を大きく上回りました。
ヤフーコメントでも、
昔は6000円程度で泊まれたホテルが今では1万円以上になった
という声が見られました。
京都だけでなく金沢などの人気観光地でも同様の現象が起きており、国内旅行そのもののハードルが上がっています。
特に家族旅行や遠方からの旅行では交通費もかかるため、以前より気軽に京都を訪れにくくなっているようです。
京都離れの理由② オーバーツーリズムによる混雑
近年の京都では、オーバーツーリズムも深刻な問題となっています。
清水寺や嵐山、祇園周辺では外国人観光客を含む多くの人が訪れ、慢性的な混雑が発生しています。
市バスも混雑が激しく、
- バスに乗れない
- 長蛇の列ができる
- 観光地まで移動しづらい
といった状況が日常化しています。
実際にヤフコメでも、
昔はゆっくりした雰囲気を楽しめたのに、今はどこもお祭りの屋台のような状態
という声が多く寄せられていました。
京都の魅力である「静けさ」や「風情」を求めて訪れる人にとって、過度な混雑は大きなストレスになっているようです。
京都離れの理由③ 京都らしさが失われたと感じる人も
近年は観光地の変化を理由に京都から足が遠のく人もいます。
例えば錦市場では外国人観光客向けの店舗が増え、和牛串や食べ歩きグルメを扱う店が目立つようになりました。
もちろん観光地として発展している証拠でもありますが、一方で
「昔ながらの京都らしい雰囲気がなくなった」
と感じる人も少なくありません。
ヤフコメでも、
現代の日本人も古き良き日本を体験したいのに、それが難しくなった
という意見が見られました。
京都が世界的な観光都市になったことで、新たな魅力が生まれた反面、かつての落ち着いた街並みを懐かしむ声も増えているようです。
修学旅行にも影響が出ている?
京都離れは一般観光客だけの問題ではありません。
近年は宿泊費やバス代の高騰により、修学旅行先の見直しを検討する学校も出てきているといいます。
ヤフコメには、
京都や奈良への修学旅行を変更する案が出ている
という声もありました。
歴史的な建造物や文化財が集まる京都は、日本の歴史を学ぶ貴重な場所です。
そのため、
「子どもたちが京都を訪れる機会が減るのは寂しい」
という意見にも多くの共感が集まっていました。
根本原因は円安との見方も
記事では、こうした状況の背景にある要因として円安を挙げています。
円安によって海外から見た日本旅行は割安になり、インバウンド需要が急増しました。
その結果、
- 宿泊費の上昇
- 観光地の混雑
- 外国人向けサービスの増加
といった変化が起きています。
一方で、日本人の賃金上昇は物価上昇に追いついておらず、旅行に使える余裕が以前より減ったと感じる人も少なくありません。
つまり京都の魅力が下がったのではなく、
「世界的な人気上昇に日本人の購買力が追いつかなくなっている」
という見方もできるでしょう。
まとめ
日本人の京都離れが進んでいる背景には、
- 宿泊費の高騰
- オーバーツーリズムによる混雑
- 京都らしさの変化
- 円安による旅行環境の変化
といった複数の要因があります。
京都の魅力が失われたわけではありません。
むしろ世界中から観光客が集まるほど評価されているからこそ、さまざまな課題が生まれているともいえます。
その一方で、「昔の京都の静かな風情が懐かしい」と感じる日本人も少なくありません。
今後はインバウンド需要と日本人観光客が共存できる環境づくりが、京都観光の大きな課題となりそうです。

