尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領をめぐり、2024年12月の「非常戒厳(戒厳令)」が大きな波紋を広げました。
ニュースでは「内乱首謀」など強い言葉も飛び交い、
「尹錫悦前大統領は何をしたの?」と同時に、
「そもそも、なぜ非常戒厳なんて発令したの?」
と疑問を持った人も多いはずです。
この記事では、韓国政治に詳しくない人向けに、尹前大統領が非常戒厳を発令した理由を、できるだけ中立に・わかりやすく解説します。
結論:尹錫悦前大統領はなぜ非常戒厳を発令した?

尹錫悦前大統領が非常戒厳を発令した理由について、本人は主に
- 野党が国会で多数を握り、政権運営ができない
- 国の秩序を脅かす「反国家勢力」を止める必要がある
といった趣旨の主張をしていました。
一方で報道や分析では、政治的に追い込まれる中で、状況打開を狙った可能性が指摘されています。
理由① 野党優位で国会が「ねじれ」状態だった
尹政権は、国会で野党が多数を握る状況が続き、政策や予算などで強い抵抗を受けていました。
尹氏は演説の中で、野党が「立法独裁」をしていると批判したとも報じられています。
つまり、尹前大統領側の認識としては「このままでは国が回らない」という危機感があったと見られます。
理由② 予算や人事をめぐる対立が激化していた
報道やまとめ情報では、非常戒厳をめぐる背景として
- 予算案への反対
- 検察・政府関係者への弾劾(追及)
などの政治対立が挙げられています。
この時期、与野党の衝突が深まり、尹政権は「政権が機能不全に陥る」という圧力を強く感じていた可能性があります。
理由③ 妻・キムゴンヒ氏をめぐる疑惑の影響も指摘されている
尹前大統領の周辺では、夫人であるキム・ゴンヒ(Kim Keon Hee)氏をめぐる疑惑・調査の話も取り沙汰されてきました。
そのため一部では「政権・家族を守る狙いがあったのでは」といった見方も出ています。
ただし、これは確定的事実というより背景として指摘される要素の一つとして整理しておくのが安全です。
理由④「選挙不正」などの主張と結びつけられることも
非常戒厳を正当化する文脈の中で、選挙をめぐる疑念(陰謀論的な主張を含む)が語られたことがあったともされます。
こうした認識が強まっていた場合、「非常措置が必要」と考える土壌になっていた可能性があります。
検察側は「権力維持のため」と見ている
一方で、検察側(特別検察官)は尹前大統領の非常戒厳について
非常戒厳を手段に立法権・司法権を掌握し、権力を独占して長期執権しようとした
という見方を示しています。
つまり「国を守るための措置」ではなく「権力維持のための動き」だったという評価です。
まとめ:非常戒厳の理由は「本人の主張」と「政治的背景」がカギ
- 尹前大統領側は「野党の妨害・反国家勢力への対処」を理由に説明
- 背景には国会のねじれや予算・人事をめぐる深刻な対立
- 妻の疑惑や政治スキャンダルの影響も指摘されている
- 検察側は「権力独占が目的」と主張している
今後の裁判や判決内容によって、非常戒厳の本当の意図がどこまで認定されるのかが焦点になります。

