高市総理「台湾有事」発言に台湾はどう反応した?ネットの声を実際の投稿と共に紹介

高市総理「台湾有事」発言に台湾はどう反応した?ネットの声を実際の投稿と共に紹介

日本の高市早苗総理が「台湾有事は日本の“存立危機事態”になり得る」と国会で述べたことで、台湾でも大きな注目を集めています。

従来の“戦略的曖昧さ”から一歩踏み込んだ発言に、台湾政府は冷静に評価。一方、台湾の一般の人々は肯定・懸念・現実的視点と、さまざまな意見をネット上で発信しています。

本記事では、台湾政府のコメントに加え、実際の台湾ネット民の投稿(URLつき)をもとに、台湾側のリアルな反応をまとめました。

目次

高市総理の「台湾有事」発言とは?

引用元:X

11月7日の衆議院予算委員会で高市総理は、次のように発言しました。

  • 台湾に武力攻撃があれば、日本周辺の重要影響事態や存立危機事態に該当し得る
  • 米軍が台湾支援に動き、中国がそれを妨害した場合、日本が巻き込まれる可能性がある

この発言は、日本政府がこれまで避けてきた「台湾有事=日本有事の可能性」という踏み込んだ内容であり、台湾メディアでも大きく報道されました。

台湾政府(総統府)の公式反応

台湾総統府の郭雅慧報道官は11月15日、次のように中国を批判する形でコメントしました。

(台北中央社)高市早苗首相の「台湾有事」を巡る発言に中国が反発を強める中、総統府の郭雅慧(かくがけい)報道官は15日、中国側の一連の反応について「政治目的に基づいた複合的な威嚇でありインド太平洋地域の安全保障や安定に重大な脅威をもたらしている」と批判した。

総統府、中国を批判「日本への脅しは地域の安定脅かす」/台湾 – フォーカス台湾
  • 中国の威嚇行為は地域の安全保障に重大な脅威
  • 日本とは民主主義や貿易など多くの価値を共有している
  • 地域の安定に向けて協力は続けていく

総統府としては、日本の発言を肯定的に捉えている姿勢が読み取れます。

台湾ネットの反応

台湾では、Xよりも PTT(掲示板)・Dcard(若者掲示板) が主要な議論の場となっています。ここでは、実際に確認できた投稿のみを紹介します。

▼ PTT(Military板)の投稿より

■「台海戦役はもう内戦とは呼べない」

原文

「好像沒人願意承認台海戰役是內戰了,呵」
出典(実在URL)
https://www.ptt.cc/bbs/Military/M.1762582578.A.EED.html
意訳
誰も台湾海峡で戦闘が起きても“内戦”とは認めたがらないね、という皮肉。

■「日本が実際に出兵する可能性は低いのでは」

原文(同スレ内)

「日本不會出兵機率大,日本連本土被打,他們人民也不願為國了,何況台灣」
意訳
日本が出兵する可能性は低い。本土が攻撃されても国のために戦わない国が、台湾のために動くとは思えない。

■「朝鮮戦争に参戦する気持ちあるか?という比喩で疑問視」

原文(同スレ内)

「我就問各位韓戰在爆發你要不要加入去朝鮮打仗?」
意訳
みんなに聞きたい。朝鮮戦争が起きたらあなたは参戦する?
(=日本も台湾のためにそこまでやるのか?という疑問)

▼ Dcard の投稿より

■ ニュース共有(コメントは無し)

タイトル

「就是日本有事」嗎?日本首相高市早苗反省+解釋


URL(実在ページ)
https://www.dcard.tw/%40jingjinggau/post/260261780
補足
・投稿はニュースの紹介のみ
・現時点でコメントは付いていない(=一般ユーザーの反応は未掲載)

投稿者は、タイトルで「“つまり日本の有事なの?”」と問いかけています。

記事冒頭では、「日本が“台湾有事=日本有事”という立場を示さなくなったのではないか?」という疑念を提示。

全体傾向(実在コメントから読み取れる範囲での要約)

実際に投稿されている内容から読み取れるのは次のような傾向です。

  • 多くが「日本が本当に動くのか?」という 懐疑・冷静な視点
  • 日本の介入は容易ではないとする 現実主義的意見
  • 「台湾問題が国際問題化している」という 冷めた分析
  • 感情的に歓迎する声や、強い安心感を示す投稿は現時点では多くない(※投稿数自体が少ない)

PTTは政治色が強いため、冷静・批判的な意見がやや優勢でした。

Xで見つけた投稿

Xでも以下のような投稿が確認されました。

まとめ:高市総理の発言は台湾でも大きな注目に

高市総理の「台湾有事は存立危機事態になり得る」という発言は、台湾政府からは一定の歓迎を受けつつ、一般のネット民からは賛否ある複雑な反応が寄せられています。

  • 台湾政府:日本との安全保障連携を前向きに評価
  • 台湾ネット:歓迎・不安・現実的な視点が混在
  • 地域全体:日台中の緊張がより可視化された形

今後も高市政権と台湾の関係はアジア情勢の中でも重要なテーマとなるでしょう。

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