国会議員年金はなぜ廃止された?昔はいくらもらえてたのか解説

国会議員年金はなぜ廃止された?昔はいくらもらえてたのか解説

立憲民主党の吉田忠智参院議員が、参院決算委員会で「国会議員の年金もぜひ復活すべきだと思っている。皆さん、そう思うでしょ?」と発言したことが話題になっています。

しかし、委員会室では笑い声が起きたものの、賛同の声は聞こえなかったとのことです。

ネット上でも「国会議員年金って昔あったの?」「なぜ廃止されたの?」「いくらもらえていたの?」と疑問の声が相次いでいます。

現在はすでに廃止されている国会議員年金ですが、かつては“特権的すぎる制度”として大きな批判を集めていました。

そこで今回は、国会議員年金はなぜ廃止されたのか、昔はいくらもらえていたのかをわかりやすく解説します。

目次

国会議員年金とは?

国会議員年金の正式名称は「国会議員互助年金」です。

これは、一定期間国会議員を務めた人に対して支給されていた年金制度で、一般的な会社員の厚生年金とは別の仕組みでした。

国会議員は在職中に掛金を支払う代わりに、引退後に年金を受け取ることができました。

しかし、その支給額や税金負担の大きさから、「議員だけ優遇されすぎではないか」という批判が強まっていきます。

国会議員年金はなぜ廃止された?

国会議員年金は、2006年に廃止法が成立し、同年4月1日から新たな年金権は発生しない仕組みとなりました。

当時、小泉純一郎内閣のもとで改革が進められ、「特権的な制度だ」として大きな問題視されたことが理由です。

理由① 税金負担が大きすぎたから

もっとも大きな理由は、公費負担の割合の高さでした。

国会議員互助年金では、給付財源の約70%が税金でまかなわれていたとされています。

つまり、議員本人が払う掛金だけでは足りず、多くを国民の税金で支えていたのです。

当時は年金制度への不安や、国民年金の保険料未納問題なども注目されていた時期でした。

そのため、「国民には厳しいのに、議員だけ優遇されている」という批判が高まりました。

理由② “特権”というイメージが強かったから

国会議員年金は、一般的な会社員や自営業の年金制度と比べても条件が良すぎると指摘されていました。

特に問題視されたのが、比較的短い在職期間でも高額の年金が受け取れた点です。

国民の多くは長年保険料を支払い続けて老後資金を準備しています。

その中で、「議員だけ特別扱いされている」というイメージが広がり、不公平感につながっていきました。

理由③ 政治不信が強まっていたから

当時は政治家への不信感が高まっていた時期でもありました。

年金未納問題や政治とカネの問題なども相次ぎ、「まずは政治家が身を切るべきだ」という空気が強くなっていました。

その流れの中で、国会議員年金も見直し対象となり、最終的に廃止されることになったのです。

国会議員年金はいくらもらえてた?

では、実際に国会議員年金ではどれくらい受け取ることができたのでしょうか。

報道などによると、在職10年以上の元国会議員には、65歳から年約412万円が支給される仕組みだったとされています。

さらに、在職年数が長いほど受給額は増えていく制度でした。

一般的な厚生年金と比較してもかなり高額であり、「優遇されすぎでは?」という声が出るのも無理はないかもしれません。

また、国民年金のみで生活している高齢者との格差も指摘されていました。

こうした背景から、制度への不満が高まり、廃止へとつながっていったのです。

現在の国会議員に年金制度はないの?

現在、新たな「国会議員年金制度」は存在していません。

そのため、国会議員も最低限の公的年金として国民年金に加入する立場です。

また、過去の職歴などによっては厚生年金の対象になるケースもあります。

ただし、国会議員には高額な歳費(給与)や各種手当があるため、「実質的には十分優遇されているのでは」という意見もあります。

一方で、議員側からは「政治家は不安定な職業」「落選すれば収入が途絶える」という声もあります。

今回、吉田忠智議員が「復活すべき」と発言した背景にも、地方議員や若手議員のなり手不足への懸念があるようです。

「国会議員年金復活」に批判が集まる理由

今回の発言に対して、ネット上では厳しい声が多く見られました。

「まず国民生活をなんとかしてほしい」

物価高や年金不安が続く中で、「議員年金復活より先に国民の生活支援を優先してほしい」という声が多く上がっています。

特に、現役世代では将来の年金受給額への不安を抱えている人も少なくありません。

そのため、「なぜ議員の待遇改善を先に議論するのか」と反発を感じる人もいるようです。

「議員は十分もらっている」という声

国会議員は歳費に加え、文書通信交通滞在費(旧文通費)など、さまざまな手当があります。

そのため、「すでに十分高待遇では?」と感じる人も多いようです。

特に、一般企業で働く人との感覚の差が大きく、「さらに年金まで復活するのは納得できない」という声につながっています。

「特権復活に見えてしまう」

国会議員年金は、もともと“特権的制度”というイメージが強く残っています。

そのため、復活という言葉だけでも強い拒否感を示す人は少なくありません。

今回の委員会でも賛同の声がほとんど聞かれなかったことから、政治家側でも慎重な空気があるのかもしれません。

過去には「元議員が生活保護」という発言も

一方で、過去には議員年金の必要性を訴える声もありました。

2017年には、自民党の竹下亘元総務会長が「元国会議員で生活保護を受けたり、ホームレスになったりする方もいる」と発言しています。

また、「若くして政治家になった人が落選後に生活に困るケースもある」といった指摘もありました。

政治家という職業は、選挙に落ちれば収入が途絶える不安定さもあります。

そのため、「一定の保障は必要ではないか」という考え方があるのも事実です。

ただし、その場合でも「税金負担とのバランスをどうするか」が大きな課題になりそうです。

まとめ

今回は、国会議員年金はなぜ廃止されたのか、昔はいくらもらえていたのかについてまとめました。

国会議員年金は、税金負担の大きさや“特権的制度”との批判を受け、2006年に廃止法が成立しました。

当時は、在職10年以上で年約412万円が支給される仕組みで、「優遇されすぎ」との声が強まっていたようです。

現在は制度そのものは廃止されていますが、今回のように復活を求める声が出るたびに、ネット上では大きな議論になります。

物価高や年金不安が続く今だからこそ、政治家の待遇に対して国民の目はより厳しくなっているのかもしれません。

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