「公明党が自民党との連立を解消」──そんなニュースが注目を集めています。
「連立」ってそもそも何? 「離脱」すると何が起こるの?
政治の話ってむずかしそうに感じますが、実は私たちの生活にも関わる大きなニュースなんです。
この記事では、公明党が“離脱する”と何が問題になるのかを、初心者向けにやさしく解説します。
公明党が“離脱”ってどういう意味?

「離脱」とは、いままで一緒に政権を運営してきたパートナー(自民党)と別れることを指します。
公明党は1999年から、自民党と連立を組んで政権運営をしてきました。
つまり、26年“タッグ”を組んできた関係。
この連立が崩れると、日本の政治のバランスが大きく変わってしまうのです。
離脱すると何が問題になるの?
初心者でもわかるように、ポイントを3つに絞って説明します。
① 政権の安定が揺らぐ
自民党はこれまで公明党の協力で国会の多数を維持してきました。
離脱すれば法案が通りにくくなり、政権運営が不安定になります。
② 選挙での協力がなくなる
自民党と公明党は長年「選挙区のすみ分け」をしてきました。
これが崩れると、票割れが起きて自民党が苦戦する選挙区が増えます。
③ 政策バランスが崩れる
公明党は福祉や平和外交を重視しており、連立の中で“ブレーキ役”を果たしてきました。
離脱によってそのバランスが崩れ、政策が一方向に偏るリスクもあります。
高市早苗さんは総裁に選ばれたのに、なぜ“総理になれないかも”と言われているの?

2025年10月、自民党の総裁選で高市早苗さんが第29代総裁に選ばれました。
つまり、党のトップとして「次の総理候補」であることは間違いありません。
ところがここにきて、「高市さんが総理になれないかもしれない」という見方が一気に強まっています。
その理由は──公明党が首相指名選挙で高市さんに投票しないと決めたことです。
なぜ公明党の離脱が“総理誕生”を左右するのか?
公明党は臨時国会の首相指名選挙で、自民党の高市早苗総裁に投票しない方針を正式に決定。
これにより、次期首相レースは一気に混沌としてきました。
現在、高市さんが確実に見込めるのは自民党の議席分のみ。
主要野党が投票先を一本化できれば、高市さんを上回る可能性があると報じられています。
首相指名選挙は今月21日を軸に調整中で、野党側では候補一本化に向けた交渉が続いています。
つまり、いまの日本政治は“誰が次の首相になるのか分からない”という極めて異例の状況なのです。
なぜ公明党の動きがこれほど影響するの?
内閣総理大臣は国民が直接選ぶのではなく、国会議員の投票で選ばれます。
このため、衆議院での多数派を取れるかどうかがカギになります。
これまで自民党は公明党と連立を組むことで「衆議院の過半数」を維持してきました。
しかし、公明党が高市さんへの投票を拒否すれば、自民単独では過半数を割り込む可能性があります。
結果として、
「自民党総裁=自動的に総理」
というこれまでの前提が崩れたのです。
野党の動きにも注目が集まる
立憲民主党・国民民主党・維新など、主要野党は“反自民”での候補一本化を模索しています。
もし彼らが票をまとめ、公明党や無所属議員がそれに同調すれば、
「高市氏を超える数の票」が現実的になります。
つまり、今月21日に予定される首相指名選挙では、
「高市内閣が誕生するか」「野党主導の連立が動き出すか」──
その結果次第で日本の政治の構図が大きく変わることになります。
まとめると…
- 高市早苗さんは自民党総裁に選ばれている
- しかし、公明党が首相指名で投票しない方針を決定
- 自民単独では過半数に届かず、総理就任が不透明に
- 野党が一本化すれば、票数で高市さんを上回る可能性も
公明党の離脱は、もはや単なる“連立解消”ではなく、
次の日本の首相を決める決定打になりつつあります。
単なる“連立解消”ではなく──
高市政権の誕生そのものを揺るがす出来事なのです。
世の中の反応は?
SNS上では、こんな意見が飛び交っています。
「政治とカネの問題にちゃんと向き合ってほしい」
「連立解消してもいいと思う」
「でも混乱しそう…」
賛否は分かれていますが、政治の“透明性”をどう保つかが大きなテーマになっています。
自民党 高市早苗総裁
— 香月 勇造 (@lv16710) October 11, 2025
女性初首相の座に暗雲…
公明党 斉藤鉄夫代表
26年続いた自公連立政権離脱を通告
女性初の自民党総裁選出から
女性初の首相就任への見通しも
不透明感が漂う
「天国から地獄」に立場が変わった高市氏 pic.twitter.com/N8dy5k4EsZ
自民党がやはり議席数を多く取ったことで、日本はもう終わったし良くならないと思ってたんだけど、高市さんが総裁になったこと、公明党連立離脱で日本の明るい未来の兆しが見えたのに。政策が異なる野党が一致団結して高市さんを総理大臣らの座から引きずり下そうとしてるのを見て、また暗い気持ちに
— ノ (@UhqN6iT29H1mIDO) October 11, 2025
まとめ
・公明党が自民党との連立を離脱し、首相指名選挙で高市早苗総裁に投票しない方針を決定。
・この動きにより、高市さんが総裁に選ばれながらも「総理になれない可能性」が現実味を帯びている。
・自民党単独では衆議院の過半数を維持できず、野党が候補を一本化すれば票数で逆転する可能性も。
・今回の公明党離脱は、連立崩壊だけでなく、日本の次期首相を左右する政局の分岐点となっている。
・今月21日の首相指名選挙で、政権の行方と日本の政治バランスが大きく変わる可能性がある。
政治のニュースは少し難しく感じますが、
「どの党が誰を支持しているか」を意識して見ていくと、
ニュースの背景がぐっと理解しやすくなりますよ。