元埼玉県警の捜査一課刑事で、現在は犯罪コメンテーターや防犯アドバイザーとして活躍している佐々木成三氏。
NHK「あさイチ」などテレビ出演も増え、「最近よく見る」「なぜ警察を辞めたの?」と気になった人も多いようです。
佐々木成三氏は、刑事の仕事を“天職”と感じながらも、ある違和感をきっかけに2017年に警察を退職しました。
この記事では、佐々木成三氏の退職理由を中心に、警察官を目指した原点や現在の活動までわかりやすく解説します。
佐々木成三のプロフィール

- 名前:佐々木成三(ささき なるみ)
- 生年月日:1976年11月13日
- 出身地:岩手県一関市
- 元職業:埼玉県警察 捜査一課警部補
- 現在:犯罪コメンテーター、犯罪評論家、防犯アドバイザー
埼玉県警では捜査一課の刑事として活躍し、デジタル捜査班の班長も務めていました。
現在はテレビ出演や講演、執筆活動などを通じて、防犯意識を広める活動を行っています。
佐々木成三が警察官を目指した理由は?

佐々木成三氏が警察官を志した原点には、小学生時代の強烈な体験がありました。
高校野球の地方大会決勝を観戦した際、スタンドに置かれていたビジネスバッグを見つけ、落とし物だと思って中を確認しようとしたところ、持ち主の男性から「盗もうとしている」と強く怒られてしまったそうです。
本人にはまったくそんなつもりはなく、一方的に泥棒扱いされたことで、大きなショックを受けました。
その後、兄から
「そういうつもりじゃなかったって、ちゃんと説明しないと分からない」
と言われ、救われたといいます。
この体験から、
「どんなことでも、話を聞いてみないと分からないことがある」
と強く感じるようになり、相手の話を聞く刑事になりたいと思うようになったそうです。
佐々木成三の退職理由はなぜ?
佐々木成三氏が警察を辞めた理由は、ひとつだけではありません。
刑事という仕事を天職だと思う一方で、長く続ける中でいくつもの葛藤や気づきがあったと語っています。
① 事件がないと「暇」と感じる自分に違和感があった
捜査一課は事件が起きなければ待機時間が長くなることがあります。
本来、事件がないことは社会にとって良いことのはずです。
しかし佐々木氏は、事件がないと「暇だな」と感じてしまう自分に気づき、
「この感覚はズレている」
と強い違和感を覚えたそうです。
事件解決にやりがいを感じるあまり、事件が起きることをどこかで求めてしまうような感覚に危機感を抱いたことが、退職を考えるきっかけのひとつになりました。
② 被害者支援で無力感を抱いていた
捜査一課では、殺人事件などの遺族対応も重要な仕事です。
遺族の深い悲しみに接する中で、何もできない自分に無力感を感じていたとも明かしています。
事件を解決するだけでは埋められない苦しみがあることを痛感し、刑事という仕事の重さを改めて考えるようになったようです。
③ 犯罪を取り締まるだけでなく、防ぐ側に回りたいと思った
佐々木氏は、スマホ解析やデジタル捜査にも早い段階から着目していました。
LINEやアプリの普及により、犯罪の手口が変化していく中で、
「犯罪を取り締まるだけでなく、犯罪を生まない環境を作ることも大事ではないか」
という思いが強くなったそうです。
警察組織の外から発信し、防犯意識を高める活動に取り組みたいと考えるようになったことも、退職の大きな理由でした。
#スクールポリス
— 佐々木成三/元捜査一課 (@narumi_keiji) December 11, 2019
警察を辞めた理由は、犯罪を生まない環境作りを目指したいという気持ちが強くなったからです!
まずはスクールポリスで、中高生たちに思考力を育てる習慣作りから始めようと思いました!
④ 発信する意欲があるうちに挑戦したかった
佐々木氏は、警察に残る道も「正解だったと思う」と語っています。
その一方で、
「何かを発信する意欲がある時に辞めた方が、発信する力もあるのではないか」
と考え、2017年に退職を決断しました。
安定した公務員の立場を離れるのは簡単な決断ではなく、家族からは猛反対されたそうです。
当時は結婚していて、息子さんは高校1年生ほどの年齢だったこともあり、不安は大きかったといいます。
退職後は「NARUZOノート」をもとに活動をスタート
佐々木成三氏は、退職時に「NARUZOノート」と呼ぶノートを持っていたそうです。
このノートには、刑事を辞めたあと自分が何をしたいのか、どうやって知名度を上げるのか、どんな仕事につなげるのかなどが細かく書き込まれていました。
具体的には、
- テレビやラジオに出演して知名度を上げる
- セミナーや研修を行う
- 本を出版する
- ドラマ監修もやってみたい
といった将来像が記されていたといいます。
当時は根拠のない夢のようにも見えたそうですが、実際にその多くが現実になっていきました。
現在の活動は?テレビ出演が急増中
現在の佐々木成三氏は、犯罪コメンテーターや防犯アドバイザーとして多方面で活躍しています。
- テレビの情報番組やニュース番組への出演
- 講演活動
- 防犯関連の執筆活動
- ドラマや企画の監修
- 子ども向け防犯・コミュニケーション活動
最近ではNHK「あさイチ」などにも出演し、スマホ紛失時の注意点や犯罪被害防止のポイントをわかりやすく解説して話題になりました。
また、京都遺体遺棄事件などの報道でも連日コメントしており、ネット上では「忙しすぎる」「最近よく見る」といった声も上がっています。
佐々木成三が今目指していること
佐々木氏は、単に元刑事として事件を解説するだけでなく、
「犯罪を生まない環境づくり」
を大きなテーマに活動しています。
とくに若者のSNS利用や闇バイト、トー横問題などについて強い危機感を持っており、防犯意識や人とのつながりの大切さを発信しています。
さらに、子どもと大人が一緒に遊びながら信頼関係を作る「リアルケイドロ」などの取り組みにも力を入れています。
今後は、防犯を目的としたコミュニティづくりにも挑戦したいと語っており、警察組織の外から社会を守る活動を広げていく考えのようです。
まとめ
佐々木成三氏の退職理由は、単に警察の仕事が嫌になったからではありません。
- 事件がないことを良いと思えなくなる自分への違和感
- 被害者支援で感じた無力感
- 犯罪を防ぐ側に回りたいという思い
- 発信する意欲があるうちに挑戦したい気持ち
こうした複数の要因が重なり、2017年に退職を決断したようです。
そして現在は、元刑事としての経験を活かしながら、防犯啓発や犯罪予防の分野で大きな存在感を放っています。
「なぜ警察を辞めたのか」という疑問をきっかけに調べると、そこには佐々木成三氏の一貫した信念と行動力が見えてきます。

