衆院選で、れいわ新選組が大きく議席を減らす中、比例南関東ブロックで唯一当選し、25年ぶりに国政復帰を果たしたのが山本譲司氏です。
共同代表の大石晃子氏が会見で「私以上に気性が荒い」「ガチの人」と語ったことで、山本譲司とは何者なのか、あらためて注目が集まっています。
山本氏は、かつて国会議員として活動する一方で、秘書給与をめぐる事件により逮捕・服役を経験。その後は更生支援や福祉の現場に身を置き、執筆や講演を通じて社会問題を発信してきました。
この記事では、山本譲司氏の逮捕歴を含むこれまでの経歴と、その後の活動、そしてなぜ今再び国政に復帰したのかについて、わかりやすく整理します。
山本譲司のプロフィールと経歴
- 生年月日:1962年9月20日
- 出身:北海道生まれ、佐賀県育ち
- 学歴:早稲田大学教育学部卒
- 職業:政治家、ジャーナリスト、訪問介護員
- 元職:衆議院議員(3期)、東京都議会議員(2期)
菅直人氏の公募秘書を経て政界入りし、東京都議・衆議院議員として活動しました。
【当確㊗️】
— れいわ新選組 (@reiwashinsen) February 8, 2026
れいわ新選組公認 山本ジョージ
比例南関東ブロック
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山本譲司の逮捕歴とは?何があったのか
2000年、政策秘書給与をめぐる不正受給事件により、
詐欺罪および政治資金規正法違反で逮捕・起訴されました。
- 衆議院議員を辞職
- 懲役1年6か月の実刑判決
- 当時所属していた民主党を除名
政治家としては大きな挫折を経験することになります。
服役体験が人生を変えた|『獄窓記』誕生の背景
服役中、山本氏は刑務所内での体験をもとに、
後に新潮ドキュメント賞を受賞する著書
『獄窓記』 を執筆します。
インタビューでは、次のように語っています。
- 刑務所の体験を「忘れたい気持ち」と「総括しなければ前に進めない気持ち」の間で書き始めた
- 獄中で妻とやり取りしていた手紙が、執筆の基礎資料になった
- 厳しい検閲と字数制限の中で、漢語表現を多用する独特の文体が生まれた
この作品はテレビドラマ化もされ、
「塀の中の現実を社会に伝えた本」として高く評価されました。
なぜ「ガチの人」と呼ばれるのか|思想と問題意識
山本譲司氏の特徴は、服役体験を社会問題へと昇華させた点にあります。
インタビューでは、刑務所の実態について次のような問題意識を示しています。
- 刑務所の収容者の多くが、知的障害や発達障害を抱えている現実
- 軽度障害者ほど社会で孤立しやすく、微罪で逮捕されやすい構造
- 福祉予算が削られ、結果的に刑務所が「福祉の代替施設」になっている矛盾
「刑務所に入ることより、出た後に社会の居場所がないことの方が不安だ」
という言葉は、出所者支援に力を入れてきた理由を端的に表しています。
出所後の活動|更生支援と制度改革への関与
出所後、山本氏は訪問介護員の資格を取得し、福祉の現場に身を置きました。
さらに、
- 出所者支援団体の運営
- PFI刑務所(社会復帰促進センター)の制度設計への関与
- 厚生労働省・法務省関連の研究・講師活動
など、現場と制度の両面から更生支援に関わる活動を続けています。
なぜ今、国政に戻ったのか
2026年の衆院選では、れいわ新選組が大きく議席を減らす中、
比例南関東ブロックで唯一の当選者となりました。
これは、
- 過去を含めて評価する支持層
- 社会的弱者支援を重視するれいわ支持者
- 実体験に基づく発言力を求める有権者
が一定数存在したことを示しています。
れいわ 南関東ブロック
— 手前味噌 (@Sapphire_Rucola) February 8, 2026
山本譲司に当選付いてる pic.twitter.com/zh5viH5R5D
まとめ|山本譲司は「過去を背負い続ける政治家」
- 逮捕・服役という重い過去を持つ
- その経験を隠さず、福祉・更生支援に生かしてきた
- 思想と現場経験を併せ持つ異色の政治家
- 「ガチの人」と評される理由は、覚悟と一貫性にある
山本譲司氏は、
失敗をなかったことにせず、政治に持ち込んだ稀有な存在と言えるでしょう。

